桑田佳祐
ソロ30周年記念 ベスト・ミュージックビデオ集「MVP」
2018年1月3日(水)発売

WHAT'S NEW

桑田佳祐 ソロ30周年記念ベスト・ミュージックビデオ集「MVP」

ソロ活動30周年を記念したベスト・ミュージックビデオ集、その名も「MVP」。 この作品のために新たに制作されるソロデビュー曲「悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)」、初作品化となるDaryl Hall&John Oatesとのコラボレーション楽曲「SHE’S A BIG TEASER」をはじめ、「真夜中のダンディー」「波乗りジョニー」「白い恋人達」「明日晴れるかな」「月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)」「明日へのマーチ」「100万年の幸せ!!」「ヨシ子さん」「若い広場」など、桑田佳祐のミュージックビデオを完全網羅する全30曲を収録した永久保存版!
さらに、初回限定盤にはKUWATA BAND「BAN BAN BAN」「スキップ・ビート (SKIPPED BEAT) 」「MERRY X’MAS IN SUMMER」のミュージックビデオを収録!

桑田佳祐
ソロ30周年記念
ベスト・ミュージックビデオ集
「MVP」
  • 2018年1月3日(水)発売
  • 初回限定盤 ※Bonus Track付
    VIXL-900
    • Blu-ray(1枚組) : VIXL-900 / ¥5,800(+税)
    • ORDER
    • DVD(2枚組) : VIBL-1400~1401 / ¥5,800(+税)
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    通常盤
    • Blu-ray(1枚組):VIXL-901 / ¥5,800(+税)
    • ORDER
    • DVD(2枚組):VIBL-1402~1403 / ¥5,800(+税)
    • ORDER
  • 『MVP』先着予約・購入特典
    桑田佳祐「MVP」(BD:初回限定盤・通常盤/DVD:初回限定盤・通常盤)のいずれかを対象店でご予約・ご購入の方に、先着で“桑田佳祐「MVP」オリジナルクリアファイル”をプレゼント致します! 対象店はこちらをご覧ください。
    『MVP』桑田佳祐 LIVE TOUR 2017「がらくた」ツアー会場特典
    桑田佳祐 LIVE TOUR 2017「がらくた」各ライブ会場のCD販売コーナーにて、 桑田佳祐「MVP」(BD:初回限定盤・通常盤/DVD:初回限定盤・通常盤)のいずれかをご予約・ご購入のお客様には、先着で“ご当地・表彰状入りクリアファイル”をプレゼント致します。 詳しくはこちらをご覧ください。

桑田佳祐
ベスト・ミュージックビデオ集
『MVP』トレーラー

  1. 悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE)

  2. SHE'S A BIG TEASER

  3. 真夜中のダンディー

  4. 祭りのあと

  5. 波乗りジョニー

  6. 白い恋人達

  7. 東京

  8. ROCK AND ROLL HERO

  9. 素敵な未来を見て欲しい

  10. 明日晴れるかな

  11. 風の詩を聴かせて

  12. ダーリン

  13. 君にサヨナラを

  14. 本当は怖い愛とロマンス

  15. 銀河の星屑

  16. それ行けベイビー!!

  17. 月光の聖者達(ミスター・ムーンライト)

  18. 明日へのマーチ

  19. Let’s try again~kuwata keisuke ver.~

  20. 幸せのラストダンス

  21. 100万年の幸せ!!

  22. 愛しい人へ捧ぐ歌

  23. Yin Yang(イヤン)

  24. 涙をぶっとばせ!!

  25. ヨシ子さん

  26. 君への手紙

  27. 悪戯されて (New Arranged Version)

  28. 若い広場

  29. オアシスと果樹園

  • BAN BAN BAN / KUWATA BAND

  • スキップ・ビート (SKIPPED BEAT) / KUWATA BAND

  • MERRY X’MAS IN SUMMER / KUWATA BAND

  • 映像の一部にはマスターテープに起因する映像の乱れ、音声ノイズ等がございます。
  • 収録楽曲の一部をオリジナルマスターテープから最新技術でアップコンバートし、全曲HD化のもと収録しております。

『MVP』
ミュージックビデオ
全30作品解説

桑田佳祐のソロ活動30年分の全ミュージックビデオを、スタッフが解説!
制作や撮影時の貴重なエピソードを、各作品の映像スタッフが証言。

  1. 悲しい気持ち (JUST A MAN IN LOVE) [1987]

    デビュー30周年のタイミングでミュージックビデオを制作するにあたり、まずは楽曲が制作された当時の桑田さんの映像素材を探すことに。サザンデビューの頃からストックされ続けてきた映像素材は膨大な量で、探しても探しても、1987年ソロデビュー当時のものが中々出てこない。捜索が難航し、行き詰まっていた時、“桑田佳祐”としての初ライブ「サザンオールスターズ-真夏の夜の夢-1988大復活祭」の映像素材を遂に発見。当時の衝動と今を繋ぐ“桑田さんとファンとの30年!”をテーマに全編を構成することに。
    映像素材を探す過程で、幸運にも初回盤特典に収録されているKUWATA BANDの映像の発見へと繋がったことは、この映像作品制作の喜びエピソードのひとつ。

  2. SHE’S A BIG TEASER [1988]

    1987年、CMタイアップ企画と共に実現したDaryl Hall & John Oatesとのコラボレーションによって、「REAL LOVE」(Daryl Hall & John Oates名義)と「SHE’S A BIG TEASER」の2曲が誕生。1988年に行われたDaryl Hall & John Oatesの来日公演(東京ドーム公演)には桑田さんがゲスト出演し、大きな話題となった。レコーディングとミュージックビデオの撮影はニューオリンズで実施され、ミュージックビデオのキャストは現地でオーディションを行い決定されたという。30年を振り返ってもエポックメイキングなビック?コラボレーション!

  3. 真夜中のダンディー [1993]

    桑田さんが常にレコーディングをしているビクタースタジオ401stで、レコーディングミュージシャンの小倉博和さん(Guitar)や根岸孝旨さん(Bass)と共に、一発撮りで撮影された。被写体にギリギリまで近寄ったカメラワークで撮影された映像からは、鬼気迫る表情と、楽曲の歌詞がシンクロし、桑田さんの人間臭さや生き様がリアルに伝わってくる作品となった。ミュージックビデオに収録されているボーカルは、実はリリースされている音源とは違っていて、この撮影の際に録音されたテイクを使用している。

  4. [1994]

    桑田さんが抱いていた「何処か遠い国で、夜に一人でギターを弾きながら歌うイメージ」をベースに制作されたこのミュージックビデオ。当時はまだ一般的ではなかった映像合成技術を駆使して制作された。異国の廃墟らしきシチュエーションで歌う桑田さんの姿からは、孤独感や物悲しさを感じさせ、見る人の心に突き刺さる哀愁漂う作品となった。

  5. 祭りのあと [1994]

    94年にリリースされた2ndアルバム『孤独の太陽」を引っさげて行なわれた全国ツアー「桑田佳祐LIVE TOUR'94“さのさのさ”」のライブ映像を中心に構成。リハーサル、移動中、楽屋等、オンステージ以外の映像もインサートされ、当時の桑田さんの素顔を垣間見ることができる、ドキュメンタリーとしても歴史的価値のある作品となっている。

  6. 波乗りジョニー [2001]

    サラリーマン、サーファー、水着のファンとの歌唱シーンなど、一本のミュージックビデオで様々な桑田さんを見ることのできる見応え200%の傑作。
    サーフィンシーンはもちろん、海の中のシーンもスタントなし!
    サビの歌唱シーンは、某・大型屋内プール施設に約1000人のファンの方を迎えて撮影され、ライブ感と熱気がほとばしる映像となった。このシーンで弾いている“サーフボード型放水ギター”は桑田さんのアイディアから発展した特注品。

  7. 白い恋人達 [2001]

    ピアノの音色が印象的なこの曲では、桑田さんがミュージックビデオでピアノ演奏を初披露しているが、ギタリストとしての血も騒いだのか、桑田さんのリクエストにより間奏のギター演奏シーンが、撮影当日に急遽追加された。内村光良さんや、当時「桑田佳祐の音楽寅さん」で共演していたユースケ・サンタマリアさんも出演している街角や森林のシーンも、それぞれ時間をかけて丁寧に撮影された。

  8. 東京 [2002]

    ある日スタッフのもとに、桑田さんからミュージックビデオの原案と絵コンテが突如届けられた。そこに書かれていた「もし自分がタクシー運転手だったら…」という桑田さんのイマジネーションの世界を映像化したのが本作。楽曲と映像で表現されたサスペンスの世界観をもって作品として完成をみた、桑田プロデュースによる、桑田さんにしか表現できない作品となった。

  9. ROCK AND ROLL HERO [2002]

    桑田さんが初めて出演した2002年の「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」の迫力満点のライブ映像と、当時の桑田さんの活動を記録すべく撮影された、レコーディングやライブリハーサル現場の映像を中心に構成されたミュージックビデオ。ちなみに、ライブリハーサルシーンは「ROCK IN JAPAN FESTIVAL」のもので、当時、まだまだインフラが整っていない時代にインターネット配信され、話題になった。

  10. 素敵な未来を見て欲しい [2002]

    アルバム『TOP OF THE POPS』リリースにあたり発表された楽曲で、歌詞はファンの方から募集したフレーズから構成したもの。ミュージックビデオはその歌詞からイメージを膨らませ、“素敵な未来を見て欲しい”無邪気な若者の象徴として高校生が起用された。

  11. 明日晴れるかな [2007]

    当時、レコーディングが佳境だったこともあり、ビクタースタジオがある東京・千駄ヶ谷界隈でのイメージを基軸に撮影プランが発展。お寺での歌唱シーンなどは、1950~60年代を彷彿させる子供たちから漂うノスタルジーも加わって、桑田さんの原風景を想像させられるような映像に仕上がった。

  12. 風の詩を聴かせて [2007]

    歌詞の世界を膨らませ、この曲が主題歌となっていた映画『Life 天国で君に逢えたら』のイメージも取り入れながら制作。撮影は鎌倉で行われた。
    花火や灯篭流し、フラダンスのインサート映像などの桑田さんのアイディアは情感深さを増して、心に滲みる味わい深い作品となった。

  13. ダーリン [2007]

    歌詞に登場する“横浜”を舞台に繰り広げられる壮大な(?)ストーリー!
    船上での歌唱シーン、元セクシー女優の夏目ナナさんとの共演などなど、見どころ満載のミュージックビデオだが、中でも中華街でのサプライズ撮影は桑田さんのミュージックビデオ史上でも最もゲリラ的な撮影のひとつと言えるだろう。と言いながらも“オチ”の桑田さんの演技が一番の見どころ!?

  14. 君にサヨナラを [2009]

    約30メートルの壮大なセットを立て組んだスタジオと、東京きっての夕景の美しさで有名な都内某所にて撮影は行われた。特に冒頭のシーンで使われたブランコを桑田さんがとても気に入り、「庭に置きたい!」と言っていたとか。
    また、インサートされている銀杏並木のシーンは、この曲の制作中に神宮外苑の銀杏並木の風景が頭にあった桑田さんのイメージを具現化したもの。

  15. 本当は怖い愛とロマンス [2010]

    この曲のミュージックビデオとジャケット写真の撮影は、当初2010年7月に行われる予定だった。THE BEATLESからのインスピレーションが楽曲制作着手のはじまりと聞きつけ、撮影ロケ地はロンドンに予定されていた。しかし、渡航直前に“ふとした病”が発覚。復帰後、改めて内容が検討された結果、THE BEATLESからの着想は変わらず、桑田さんの歌唱シーンを、仲里依紗さん演じる女の子が動画サイト(当時今ほど定着していなかった)で放送している、という構成の映像となった。

  16. 銀河の星屑 [2011]

    蓮の花を見たことをきっかけにトリップする魅惑的な世界は、桑田さんから出てきた“〇〇一団が演奏をしている”というキーワードや、楽曲から感じとれるヨーロッパ調のエッセンスを膨らませて制作。桑田さんから「バイオリニストの金原(千恵子)さんを魔女風に!」というオーダーも(笑)。ちなみに、映像に登場する動物はもちろん全て本物です。

  17. それ行けベイビー!! [2011]

    2010年12月30日、翌日には紅白歌合戦への出演を控えた中、限られた時間で撮影は行われた。場所はビクタースタジオ301st。この曲の世界観は、実際にはそうではなかったが、“ふとした病”を乗り越えた後に書かれたかのようであったこともありその力強い歌詞のメッセージ性がダイレクトに伝わる、シンプルな桑田さんの弾き語りシーンのみで表現することに。楽曲の臨場感と現場の緊張感が相まった力強い作品に仕上がった。

  18. 月光の聖者達(ミスター・ムーンライト) [2011]

    アルバム『MUSICMAN』の発表にあたり、アーティスト写真、ジャケット写真等のアートワークの方向性を検討していたところ、厳かな石庭での撮影アイディアがあがってきた。
    当初、石庭にオブジェがあったら面白くてカッコいいものが出来るのでは?ということで、赤いリンゴのオブジェ等が候補に挙がっていたが、どうもしっくりこない。
    オブジェの代わりに作品のシンボルとなるものとして、胎児や赤ちゃんをイメージした人間=生命力を表現することで復帰に相応しい大作感のあるアートワークが完成した。
    ミュージックビデオも、この世界観でシンプルに桑田さんを撮影。アルバム『MUSICMAN』を象徴する1本に仕上がった。

  19. 明日へのマーチ [2011]

    リリースされたのは2011年8月。未曾有の出来事(東日本大震災)が起きてから半年も経っておらず、日本中が、その状況をまだ消化しきれずにいた時だっただけに、聴く人の隣にそっと寄り添うように温かみがあって飾り気の無いシンプルなフォークソングが出来てきたのだとと察した。映像では過剰な演出を避け、素直にこの楽曲が完成していく過程をみせることになった。桑田さん自身がスマートフォン役で出演したNTTドコモのCMメイキング映像と、この年の6月25日に行われたTOKYO FMホールでの「桑田佳祐のやさしい夜遊び~33回目のデビュー記念日に、勝手にひとりで生歌スペシャル~」のライブ、さらに同曲のレコーディング映像で構成されている。

  20. Let’s try again ~kuwata keisuke ver.~ [2011]

    チーム・アミューズ!!による「Let’s try again」で披露されていたサビを軸に新たに構築された桑田佳祐ヴァージョンは、未曾有の出来事によって直面した現実と向き合い、リアリティをも飲み込んだポップソングに仕上がった。ミュージックビデオでもシリアスな場面と、前向きに頑張ろう!というポジティブな場面、両面を表現した桑田さんの歌唱シーンを撮るべく、青空の下とビクタースタジオ401st内に組まれた黒バックのシンプルなセット、2シーンをメインに構成。最終的に当時の現地の実景映像が加えられ、曲に込められたメッセージが具現化された。

  21. 幸せのラストダンス [2012]

    桑田さんの知人の娘さんが結婚することをきっかけに書かれたというこの曲。その成り立ちや、歌詞から着想を得て、桑田さん演じる“夫”とその“妻”の過去と現在を、“結婚”をテーマにハートフルに描いている。妻役の高橋惠子さんとの共演を桑田さんもとっても喜んでいた。絶妙な夫婦関係を演ずる2人の演技が見どころ。

  22. 100万年の幸せ!! [2012]

    TVアニメ「ちびまる子ちゃん」のエンディング・テーマとして、さくらももこさんとのコラボレーションで作られた楽曲。ミュージックビデオも、桑田さんがアニメーションで登場し、「ちびまる子ちゃん」のキャラクター達と一緒に歌って踊る“夢の共演”が実現。
    そのミュージックビデオの一部が5年間、TVレギュラーのエンディングとして使用され、全国の「ちびまる子ちゃん」ファンに愛された。

  23. 愛しい人へ捧ぐ歌 [2012]

    制作にあたって桑田さんから出てきた“海、波、フラダンス、ハワイ”といった神聖なイメージのキーワードをベースに企画を構築し、海の写真を背負ってリップシーンを撮影する“アートっぽい”方向のミュージックビデオに。歌唱シーンの背景で使った写真を、桑田さんはとても気に入っていた。フラダンスの映像は、当時福島のスパリゾートハワイアンズのフラガールが度々ニュースに取り上げられていたことから着想していると思われる。

  24. Yin Yang(イヤン) [2013]

    主題歌になっていたドラマ「最高の離婚」の世界観や楽曲の雰囲気から、「11PM」などの70'sっぽいテレビ番組をイメージして制作。ド派手なセットに芸者やピグモンまで登場する賑やかでありながら大人なミュージックビデオとなった。ちなみにウルトラマン世代には見逃せない“変身”シーンも、もちろん桑田さんの発案。

  25. 涙をぶっとばせ!! [2013]

    2012年に行われたツアー「LIVE TOUR 2012 I LOVE YOU -now & forever-」の最中に、楽曲制作・レコーディングし楽曲完成するや否やライブで初披露するにまで至ったという桑田プロジェクトでは珍しい成り立ちを持つこの楽曲。その瞬発力、力強い疾走感、生々しさが表現された楽曲だけに、ミュージックビデオは、ライブ映像で制作しよう!ということに。当時目下、ツアー中であった「LIVE TOUR 2012 I LOVE YOU -now & forever-」の模様を中心に作られた。

  26. ヨシ子さん [2016]

    多国籍なサウンドアプローチ、突拍子なく、かつ意表を突いた楽曲タイトル、歌詞…そして楽曲もミュージックビデオも、テーマは「規格外」ということだったのかもしれない、ということに後になって気づくほど、このミュージックビデオの制作では、あれもこれも…と異ジャンルの人・物をゴッタ煮にして、訳が分からないほどに混ぜ込んだ。狙って作ろうとしてもなかなか生み出すことのできない超ド級のパワーを持った作品に仕上がった。いつの時代も進化し続けるこのクリエイティビティと尋常じゃないエネルギーこそが、桑田佳祐というアーティストを象徴しているのだろう。

  27. 君への手紙 [2016]

    楽曲タイトルの“手紙”と、80年代ロックバラード調の楽曲のスケール感を伝えるべく、ニューヨークの街角をイメージしたセットと和洋の書斎セットで撮影された。
    さらにこの作品の壮大な世界観を深めている海辺のシーン。桑田さんの最後のアイディアで追加されたシーンなのだが…これを見て、この曲の真意を教えてもらった気がした。

  28. 悪戯されて (New Arranged Version) [2016]

    「火曜サスペンスドラマの予告編のようなミュージックビデオを作ろう」という桑田さんからのお題を元に着想。
    「黒革の手帖」のような、大人の利権の中で複雑に絡む男女の色恋…といったイメージからストーリーを組み立てたところ、主演となる女性のキャスティングにこだわり、思い切って広末さんへ出演を打診。ジャパニーズ・ソウルミュージックの伝承者と日本を代表する女優が共演した、衝撃の“歌謡サスペンスビデオ”に仕上がった。

  29. 若い広場 [2017]

    レコーディング時、桑田さんが頻繁に口にしていた「向田邦子的、昭和のホームドラマ」「そのホームドラマに出てくる、六畳一間(のお茶の間 )」「屋根上に佇む男女二人」といったキーワードを具現化。
    昭和の歌声喫茶を舞台に、かつては看板歌手だった男性(桑田さん)が、常連客であるマドンナ(幸子)と結婚。その直後、歌声喫茶は衰退し閉店。20年後、桑田さんと幸子は小さな古民家でつつましく生活を送っている。美しかった幸子も今は所帯染みてきたが、あの頃のまま自分を愛し続けている幸子に昔を思い出しながらホロッと涙を流す…というストーリー。桑田さん発案によるオナラ(しかも2発も!)、ご飯のおかわりシーンをインサートしたことで、このミュージックビデオの完成形が見えた。

  30. オアシスと果樹園 [2017]

    大人、夏、思い出、切なさ、海、ハワイ、アジア…歌詞、サウンドから浮かび上がってくるキーワードを結ぶイメージを「ハワイ」と「鎌倉」を舞台に描いたこの作品。JTBのCMと連動したハワイでのダイナミックな歌唱シーンとドメスティクな鎌倉の情緒あふれる映像によって、見る人の現在と過去の記憶をも交錯していくかのような、歌詞の世界観が奥行きと広がりを増すミュージックビデオに仕上がった。